逗子海岸花火大会の裏側 #06
【第6回】雨と、うねりと、鳴り止まない電話。──開催を決めた、あの朝のこと。
#06 | 最後の決断。
当日の朝、雨が降っていました。
海からの打ち上げにとって、雨よりも怖いのは「うねり」です。台船を安全に固定できるか。そして何より、乗組員の皆さんの安全は確保できるか。天気予報と海面を何度も確認しながら、本部では緊迫した議論が続いていました。
8:30、「現時点では開催の方向。ただし今後の状況によっては中止となる可能性あり」という周知を出しました。
事務局の電話は朝から鳴り止みませんでした。「今日は開催しますか」「雨でも上がりますか」。一人ひとりに状況を説明しながら、それでも答えを出せない時間が続きます。これほど多くの方が楽しみにしてくださっているからこそ、簡単に中止とは言えませんでした。
13:30、うねりは収まらず、本部の空気は重くなっていました。中止が濃厚、という判断が現実味を帯びてきた瞬間でした。
しかし、風向きが変わり始めました。少しずつ、うねりがおさまっていきます。
14:30、現場から「行ける」という判断が届きました。待ちわびた彼らの言葉に、本部に拍手が沸き上がりました。
あの夜空に咲いた花火は、諦めずに現場を守り続けた全員と、待っていてくださった皆さんの気持ちが重なった瞬間だったと思っています。
基本情報
- 住所
- 神奈川県逗子市逗子5-2-16
- お問い合わせ先
- 逗子市観光協会
- 電話番号
- 046-873-1111(286)





