光照寺

源頼朝の兄、悪源太義平の菩提寺

真言宗・開宮山光照寺と号します。開山は不明ですが、平治の乱で敗れた源義朝の嫡子悪源太義平の供養に建てられたとの伝承があります。本尊の木像阿弥陀如来立像は玉眼、寄木造りで運慶風のたくましい彫刻であることから鎌倉時代の作とみられています。湘南七福神であり祀られている寿老人は中国の宋の時代に現れた仙人であって、南極星の化身であると称せられて、安産や親子夫婦家庭円満、福徳延命の象徴とされています。


※源氏と三浦氏

源頼信が平忠常(1028年)の乱をきっかけに鎌倉に入ってくると、現在の寿福寺の場所が源氏代々の屋敷地となっていきます。その中で、源氏は三浦半島の三浦氏と連携を強めていきました。三浦氏は源氏に従って、後三年の役など東北の戦いに参戦しました。

義朝は三浦義明の娘と結婚し、そこで生まれたのが義平とされています。三浦氏との関係から運子沼浜に屋敷を構えました。その屋敷があったのが逗子市沼間の法勝寺のあたりと伝わります。

この沼浜の館が鎌倉と三浦半島を結ぶ重要地点となるのです。周辺には義平の音提を弔ったと伝わる光照寺など、源氏と三浦氏の痕跡が色濃く残っています。

基本情報

住所
〒249-0004 神奈川県逗子市沼間2-20-17
お問い合わせ先
光照寺
電話番号
046-871-3254
アクセス
JR横須賀線「東逗子駅」下車徒歩5分  
最寄りのバス停は火の見下(逗19・21:逗子-グリーンヒル・田浦[京急バス])
リンク
逗子市内の重要文化財木造阿弥陀如来立像逗子・葉山 湘南七福神めぐりガイド

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